バレンタインも近付いて、少女の部屋にはお菓子がたくさん。
といっても、彼女が食べるためのものが大半なのだけれど。

愛らしいクマを模したケーキ。
黒い包装紙にくるまれたショコラ。
甘い匂いを漂わせるのは、チョコレートソースがたっぷりかかったコロッケ。

………え、コロッケ？？？


「これが、ころっけっていうんですね」


皿へと送る彼女の熱い視線に、疑いのいろは無い。
テーブルに置かれた硝子のドームに、さらさらと雪が降っている。

…バレンタインデーまで、あと１１日。

（かごに入った小鳥は、遊び道具として与えられた青い実をつついて小首を傾げるばかり）

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.*:Little:*.をリルさんから
艶鳥をレギさん（夜さん）から
宝実をルーナエさんから
シュガードームを椿さんから
チョコロッケをハルさんから

ありがとうございます！（幸